マチエール
2015-06-25 by Horizon Blue Owl
マチエール
「マチエール」とは「材料」「材質」を意味するフランス語ですが
美術用語としては絵画の絵肌や彫刻作品の質感など、
作品表面の肌合い・風合いについていいます。
写真や画集などで見るかぎりでは分かりづらいですが
実際に美術館に赴いて絵画を近くで眺めれば
そのマチエールをありありと感じとることができるかと思います。
つまりマチエールは本来アナログ作品にしか表れないものですが
デジタルでも、岩肌や布などの表面を再現した
画像素材などが使用できます。
そういった場合はマチエールよりも
「テクスチャ」(「表面」を意味する英語)という用語を
使う方が適切でしょうか。
ただのテクスチャでも、その表現に合わせて
印刷方法や紙の材質を選ぶことで
まるで本物のようなマチエールを浮かび上がらせることができます。
そのためには、現実の素材や画材に触れ
観察する経験が必要になってきます。
特にWebでそれらを想起させてくれるデザインに出会うと
いつもとてもわくわくします。