アイキャッチ
2015-06-05 by Beige Shiba Inu
人目を引くデザイン。クリック意欲を刺激し、切り替え効果を狙います。
「アイキャッチ」。この用語でみなさんは何を思い浮かべますか?
まずは
「アニメ番組でCM明けに挿入される数秒の映像」
を想起するかもしれません。(ググると多くの場合この意味として出てきますね)
ですが、デザイン用語として厳密にいうと、
これって必ずしも「=(イコール)」ではないみたいです。
あくまで後者が前者に「⊂(含まれる)」という感じ。
では「アイキャッチ」とはいったい何を指すのか?
(1)人目を引くために目立たせた画像・デザイン
「アイキャッチ」を直訳すると、
ずばり「人目を引くもの」。(もとは和製英語なのですが)
Webサイトの場合なら、
「ユーザーのクリック意欲を刺激し、サイトに集客させるために目立たせたイメージやアイコン、コピー」
などのことですね。
最近ではTwitterやFacebook、Google+など、
SNS上でのプロモーションも盛んにおこなわれるようになりました。
たとえばTwitterは、つぶやきとともに投稿した画像がTL上にサムネイル表示されます。
その画像に思わず目を惹かれてTLをさかのぼる指が止まったり、
URLをクリックしてみたくなったりするんですよね。
あれもまさに「アイキャッチ」です。
(2)連続したデザインの区切り・切り替え
雑誌のページを開いたところを思い浮かべてください。
たくさんの情報が、文章や写真として紙面に並んでいます。
ぱらぱらとページを繰って眺めながら、
どこにどこまでどんな情報が載っているのか、
どれが自分の読みたい情報なのか、探しますよね。
でもその雑誌が、ただひたすら情報のみを並べて
掲載しているだけだったとしたら、どう思うでしょう?
探しにくいなーって思うでしょうし、
ひたすら単調なページの連続に飽きたりしてしまうかもしれません。
そこでデザイナーの出番です。
紙面のデザインに連続性と、
そこに区切りとして変化を与えたものを加えます。
ここからここまではコラムコーナーだとか、
ここからは特集記事が始まるんだなとか、その区切りを視覚的に明示していくんですね。
この切り替えが「アイキャッチ」です。
冒頭で述べた「CM明け映像」はこちらの意味から派生したものなのでしょう。
以上、「アイキャッチ」の解説でした。
ざっくりいうと「人目を引いて誘導する」ためのものですね。
さぁ、みなさん雑誌やWebサイトの「アイキャッチ」に注目してみてください。
どういうところに注目してほしいのか?
強調や変化を加えたデザインによって、どうやって情報を見やすくしているのか?
デザインだけで読み取れるものって、結構たくさんあります。面白いですよ。