グリッドシステム
2015-02-20 by Beige Shiba Inu
レイアウトに秩序をもたらす。
「グリッドシステム」とは、デザインのレイアウトを行う際に
画面上に見えない縦横の線を格子(グリッド)状に引いてガイドラインとし、
グリッドを下地として組んだブロックに則って
図版や文字を置いていく手法です。
グリッドシステムの考案者は、スイスのグラフィックデザイナーである
ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン(1914~1996年)。
現代におけるフラットデザインの源流とでも言うべき
洗練された作品の数々を世に送り出した、20世紀を代表するデザイナーです。
彼の著作『Grid Systems in Graphic Design』は
グリッドシステムを学ぶ上での定番となっています。
グリッドシステムを用いたデザインには
自然と秩序が生まれますし、情報も整理しやすくなります。
ガイドラインが存在するのでレイアウト作業上の迷いも少なくなるでしょう。
応用の幅も広く、ブロック間の余白を大きくとれば
ゆったりとしたデザインになりつつも画面上で要素が泳いでしまうことはありませんし、
逆に沢山の情報をぎゅっと詰め込んでもごちゃつかずに済みます。
デメリットとしては、この手法に頼りすぎると
レイアウトデザインがどうしても単調なものになってしまう点。
ところどころで秩序を崩し、遊びを入れてあげたりすることも重要です。