自己同形
2014-12-25 by Elephant Peacock Blue
原型を繰り返し用い、原型に相似したカタチを構成する手法
今回は、モーショングラフィックやポスターで多く利用されている
自己同型についてのお話です。
自己同型と聞いてピンと来る方は少ないでしょう。
私も初めてこの言葉を耳にしたとき
「自分がもう一人いる」(ドッペルゲンガーのようなニュアンス)と感じました。
みなさんは『スイミー』を読んだことはありますか。
スイミーは黒い小さな魚です。兄弟はみんな赤い魚です。
マグロから身を守る為に、スイミーはみんなで群れになって
大きな魚のような形になって泳ぐことを考え、マグロを追い払ったお話です。
大きい魚の図は、小さい魚をたくさん使って描かれています。
こういった、全体のフォルムがたくさんの同じフォルムで構成されていることを自己同型と言います。
もう少し複雑な図を見てみましょう。
一見簡単な図に見えるかもしれませんが、
どの部分を拡大しても同じフォルムで構成されているのがわかります。
平面の図では全体と部分の高度な入れ子を使用する場合があり、
左のような図をフラクタル図形と言います。
さて、実際に自己同型を使うことでどういった特徴があるのでしょうか。
バッドマンビギンズ (by Amazonアソシエイツ)
不思議と動画や画像に引き込まれていきますね。
自己同型は、見ている側の関心を惹き付ける側面もあるようです。
見せる側も遊び心を表現する方法の一つかもしれませんね。
私たちは、そんな遊び心を形にすることもできます。