目立たせる
2014-12-24 by Beige Shiba Inu
一定の規則性をもたせて、そこから「外す」。
レイアウトのなかで、何をどのように「目立たせる」か。
デザインを考えるとき、必ず直面する課題だと思います。
そもそもどうやったら「目立つ」のでしょう?
以下3つの項目別にポイントをまとめてみました。
(1)色
・色相
色相を変えることで目立たせます。
色相環上で対向関係にある補色を使用すると、より引き立ちます。
・明度
明度を低く/高くすることで目立たせます。
周囲が明るめなら低く、暗めなら高くすることでコントラストがつきます。
・彩度
周囲の彩度が低いなか、彩度が高いあざやかな色があれば目を惹きますよね。
(2)位置
・整列
一定の規則で並んだもののなかに、そこから外れてズレたものがあると目立ちます。
・向き
オブジェクトの角度だけを変えるのも手です。
(3)スタイル
・大きさ
やはり大きなものは目立ちます。
小さいものは、それが周囲と大きさが違っていてもさほど目立たないようです。
・質感(テクスチャ)
立体感をもたせたり、表面にテクスチャを加えたり。
・形状
形そのものを変えることで目立たせます。
以上、要素を目立たせるためのポイントでした。
そしてこれらはすべて、相対的なものです。
(1)色 でいうなら、
あざやかなビビッドカラー(原色)は単体でも目を惹く色ですが、
周囲にさまざまな色相の色が集まっていたら、うまく目立つことができません。
目立たせたいならただ派手にすればいい、と安易に考えがちですが
まずどうやってコントラストをつけるのかが重要なのです。
まずはデザインレイアウトに一定の規則性をもたせ、目立たせたい部分でその規則を崩す。
そのためには情報を整理すること――伝えたいものは何か? なにが目的か? を
考える必要があります。
部分的に「目立たせる」ということは、その全体を見渡すことにもつながるのです。