寒色と暖色
2014-12-24 by Beige Shiba Inu
寒く感じられる青系統の色と、暖かく感じられる赤系統の色。
青系統の色を「寒色」、赤系統の色を「暖色」といいます。
それぞれ文字通り「寒く感じる色」「暖かく感じる色」です。
緑・紫の寒暖感は、単体だとあいまいなので「中性色」と呼びます。
寒色は、他の色よりも奥まって見えるので「後退色」
実際の大きさより縮んで見えるので「収縮色」といい、
暖色は、他の色よりも手前に見えるので「進出色」
実際より膨らんで見えるので「膨張色」といいます。
(1)後退色・進出色
特に、赤と青の2色はどう配置しても赤が手前、青が奥に見えてしまいます。
なので、たとえば奥行きのある構図の場合、
背景にあるものを赤に、手前にあるものを青に塗ってしまうと
なんとなく不自然な印象になってしまいます。
構図によっては色の使い分けでバランスをとる必要があるというわけです。
インテリアデザインでは、天井や奥の壁などを寒色系の後退色にして
部屋の広さを演出する場合もあるとか。
(2)収縮色・膨張色
「収縮色」「膨張色」の例では、フランス国旗のトリコロールが挙げられます。
一見、3色の塗り幅は同じに見えますが、数値的には実は異なっているのです。
全く同じ幅にしてしまうと、中央の白がもっとも膨張し、次に赤が膨張して見えてしまうので
幅の比率は 青>赤>白 となっています。
以上のように、色の寒暖はただイメージの違いを生むだけでなく
全体のバランスをとる際にも考慮しなくてはならない大事な要素です。