カラーイメージ
2014-12-24 by Beige Shiba Inu
色から連想される抽象的な概念。国や時代によって、同じだったり異なったり……。
赤は“情熱”。緑は“平和”。青は“静寂”。
私たちは色からこういった抽象的な概念を連想することがあります。
これってよく考えると不思議ですし、面白いですよね。
抽象概念そのものにはもちろん色などついてはいないのですが、
たとえば“情熱”は燃えさかる炎と結びついて赤のイメージになったんだろうな、などと
頷ける部分もあります。
慣用句でも、たとえば赤なら「赤裸々」「真っ赤な嘘」といった日本語表現がありますし、
気分が落ち込んでいることを「ブルーな気分だ」なんて言ったりもします。
こういった連想は、普遍的に共通している部分もあれば、国や時代ごとに異なる部分もあります。
たとえば、私たちがトイレの標識などで普段から目にしている
「男=青」「女=赤」というイメージ。
これって実はそれほど古いものではなく、1940年代になってはじめて割り当てられたのだとか。
それまでは「男=赤」「女=青」と逆だったそうです。
また、幼児用のおもちゃは男児がブルー、女児がピンクのものが多いのですが
昨今の『アナと雪の女王』ブームによって、
カタログの女児用ページが一気にクールな水色に塗り替えられた、なんて話も聞こえてきます。
色から想起されるイメージはデザインに組み込みやすいのですが、
イメージありきの発想をしてしまうと、かえって表現の幅を狭める結果にもなってしまいがちです。
デザイン界隈では最近「ダサピンク現象」なんて言葉が議論を呼んだりもしましたが
安易なものは避けておきたいところですね。
「ダサピンク現象」参考URL:http://d.hatena.ne.jp/yuhka-uno/20141123/1416735993